ロードバイクに限らず自転車においては、サドルの高さ・位置は非常に重要になってきます。
サドルを高くする、低くする。
サドルを前にする、後ろにする。
基本この4つだと思いますが、少しでも変えるだけで使える筋肉が変わってきます。
ということで今回は、サドルの高さ・位置を変えるだけで速くなるのかについて勉強していきましょう。

サドルの高さと使える筋肉
先ほどもあったように、サドルの高さを変えると使える筋肉が変わってきます。
まずは、サドルを高くすると起こることを見ていきましょう。
サドル高くするとどうなるのか?
サドルを高くすると、どちらかといえば脚の後ろ側(大殿筋や大腿二頭筋)を使うようになります。
また、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)も使います。
基本的に、
脚の前側は瞬発力に優れた速筋、
脚の後ろ側は持久力に優れた遅筋、
が使われるといわれていますが、サドルを高くすることで遅筋が多く使えるということになります。
遅筋は持久力に優れているので、
サドルを高くすると「疲れにくいなぁ~」と思うかもしれません。
サドルを高くすると良いこととして、
サドルが高いぶん体重を乗せることができるため、
どちらかといえば「体重を乗せてガンガン踏む」感じになります。
山では自然とトルクがかかるため、
どちらかといえばサドルを高くして体重を乗せた漕ぎかたのほうが向いているといえます。
サドルを高くする弱点として、
高速で巡行しているときなど、脚が回りきるときには向いていないということです。
サドルが高いぶん、低いときよりも回転運動がしにくいといえますね。

サドルを低くするとどうなるのか?
サドルを低くすると、どちらかといえば脚の前側(大腿直筋や外側広筋)を使うようになります。
遅筋とは逆に、速筋は瞬発力に優れているので、
サドルを低くすると「速く漕げるけど疲れるなぁ~」と思うかもしれません。
サドルが低いと、脚の前側を使い、
どちらかといえば「速筋を使いクルクル回す」感じになります。
平坦などではスピードが出るため、
サドルを低くしてクルクルと回したほうが向いているといえます。
サドルを低くする弱点として、
山などのトルクがかかるところでの走行に向いてなく、使いかた次第ではすぐに疲れてしまうということです。
サドルを前と後ろにするとなにが変わるのか?
サドルを前にすると、
脚の筋肉の前側、いわゆる速筋を使う漕ぎかたになります。
サドルを後ろにすると、
脚の筋肉の後ろ側、いわゆる遅筋を使う漕ぎかたになります。
サドルを高くし、そして後ろにすると、
最大限に遅筋が生かせるサドルの高さ・位置といえます。
逆に、
サドルを低くし、そして前にすると、
最大限に速筋を生かせるサドルの高さ・位置といえます。
これはあくまでもその筋肉が多く使える。ということだけです。
その人が意識してどこの筋肉を使い漕ぐかが一番大切になってきます。
しかしながら、サドルの高さ・位置を変えると使える筋肉が変わってくるということ。
それを参考に、サドルの高さ・位置を決めてみてはいかかでしょうか?
次回は、ロードバイクのハンドルの握り方について勉強していきましょう。
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