「楕円チェーンリングってそもそもなんなの?」
「聞いたことあるけど効果はあるの?」
このように楕円チェーンリングについて、疑問を持っている人がほとんどだと思います。
楕円チェーンリングについての知識を身に付け、上手く使いこなすことで自身のスピードアップにも繋がります!
今回は、楕円チェーンリングとはなんなのか、メリット・効果はあるのかについてお伝えしていきます。
この記事を読んで、実際に楕円チェーンリングを装着してみてはいかがですか?
目次
楕円チェーンリングとは?

そもそも楕円チェーンリングとはなんなのでしょうか?
それは、非真円とも言える卵型のようなチェーンリングのことを言います。
一般的なロードバイクのチェーンリングは、真円、いわゆる真ん丸の円形チェーンリングを装着しています。
それに代わって楕円チェーンリングは、普通のチェーンリングとは見た目から明らかに違うのです。
では果たして、楕円チェーンリングを装着する意味はあるのでしょうか?
使用することで速くなるのであれば誰しもが装着すると思いますが、楕円チェーンリングにもさまざまな効果があります。
楕円チェーンリングを装着するメリット、また使用することで効果が出る人について見ていきましょう!
楕円チェーンリングのメリットは?

「楕円チェーンリングを装着することのメリットは?」
その答えは、ペダリング効率が上がることです!
なぜ、ペダリング効率が上がるのかを説明していきます。
楕円チェーンリングは、人間がペダルを漕ぐ中で最も力がかかる(時計でいう)1時~4時の間の歯数が多い作りとなっているのです。
楕円型になっているのはこのような構造になっているからです。
一般的なロードバイクの真円チェーンリングは、一周すべてギアの歯数が同じです。
それに対して楕円チェーンリングは、力が最もかかる部分だけギアが重くなっているのです。
「力のかかる場所では重い歯数を、力のかからない場所では軽い歯数を使える」
最も力のかかる4時のあたりになると、ギアが重くなりパワーが加えやすいようになっているのです!
また、ペダリング効率が上がることでケイデンスが上がります。
※ケイデンスとは、ペダルが回る回数のこと
ケイデンスが上がることにより、足に溜まる乳酸を抑えられ、疲労軽減に繋がることも楕円チェーンリングを装着することのメリットと言えます!
- 最も力のかかるギアが重くなるため、パワーが加えやすい。
- ペダリング効率が上がることでケイデンスが上がり、スピードアップに繋がる。
- ペダリング効率が上がることで乳酸を抑えられ、疲労軽減の効果がある。
楕円チェーンリングのデメリットは?

これまではメリットについてお伝えしてきましたが、デメリットもあります。
楕円チェーンリングのデメリットは、誰しもが効果が出るわけではないということです。
また、普通のチェーンリング(真円チェーンリング)に慣れている人は違和感となり、慣れるまでに時間がかかるとともに上手く使いこなせない可能性があります。
先ほどのメリットを見ている限りでは、効果抜群のように見えますが、装着することにより遅くなってしまう可能性もあるのです。
上手く楕円チェーンリングを使いこなすこと前提での効果なのです。
- 慣れるのに時間がかかる。
- 上手く使いこなせないと効果が出ない。
装着すると効果がでる”人”と”場所”は?
楕円チェーンリングを装着すると効果がでる人は、普段から軽いギアでクルクルと脚を回している人です。
それとは逆に、重いギアでガンガン踏む人やスプリンターには向いていません。
体重を乗せ、下死点においても高パワーで踏むスプリンターにとってパワーロスになるからです。
下死点でわざわざ軽いギアを踏む必要はないと言えます。
先ほどの楕円チェーンリングのメリットでもお伝えしました通り、楕円チェーンリングは力のかかる場所では重い歯数を、力のかからない場所では軽い歯数を使うことになります。
ですから、高ケイデンス(高回転)で4時のあたりでしっかりと踏むことのできる人が向いていると言えるのです。
そのため、効果がでるシチュエーションとしては、低ケイデンスのヒルクライム等よりも、高ケイデンスになる平坦やダウンヒルのときにその効果を発揮します。
とはいえ、ヒルクライム等の低ケイデンスのシチュエーションでも効果を感じる人もいます。
人それぞれ筋肉の付き方もペダリングも違うため一概にはいえませんが、楕円チェーンリングは高ケイデンスのシチュエーションが最も効果がわかるのです。
- 普段から軽いギアでクルクルと脚を回している人
- 高ケイデンス(高回転)の人
- 平坦やダウンヒル
おすすめの楕円チェーンリング5選を徹底解説!
今現在ではあまり普及していない楕円チェーンリングですが、販売しているメーカーは数々存在します。
その中から、人気がありおすすめの楕円チェーンリングを販売しているメーカーを5つご紹介します。
1.ROTOR(ローター)

真円チェーンリングでもおなじみ、ROTOR(ローター)です。
楕円チェーンリングでは、「Q-RINGS」が有名です。
ROTOR(ローター)は、楕円チェーンリングメーカーの中で一番名の知れたメーカーです。
数々の対応性と細かなセッティングが可能なため、楕円チェーンリングで迷っている人は、このROTOR(ローター)を選択しましょう!
2.Absolute Black(アブソリュートブラック)

Absolute Black(アブソリュートブラック)は、ロードバイクのメーカーであるTREK(トレック)の元社員が設立した会社です。
イギリスで設計し、ドイツの材料を使用して、ポーランドで製造をしているというこだわりのチェーンリングです。
3.O.SYMETRIC(オーシンメトリック)

チェーンリングメーカーでは定番のフランスメーカー、O.SYMETRIC(オーシンメトリック)です。
史上最高のレース、ツールドフランスの王者Chris Froome(クリスフルーム)が使用しているメーカーでもあり、実績もあるメーカーです。
4.DOVAL(ドゥヴァル)

DOVAL(ドゥヴァル)は、韓国の会社が作っており驚きの安さが魅力的なメーカーです。
楕円チェーンリングをまだ使ったことのない、お試しに使ってみたい人にはおすすめのメーカーです。
5.RIDEA(リデア)

RIDEA(リデア)は、他のメーカーにはない角度を約40°にまで設定することが可能です。
そして、さまざまなメーカー・種類に対応していることから、最近では人気のメーカーの一つです。
まとめ
楕円チェーンリングとは、非真円チェーンリングで、効率的なペダリングが可能となるアイテムです。
しかし、その効果は誰しもが得ることはできず、またシチュエーションによってもその効果が得られるかは定かだということがわかりました。
・ROTOR(ローター)
・Absolute Black(アブソリュートブラック)
・O.SYMETRIC(オーシンメトリック)
・DOVAL(ドゥヴァル)
・RIDEA(リデア)
この5つの楕円チェーンリングのメーカーをご紹介しました。
楕円チェーンリングは、使い方や使うシチュエーションによっては有効的です。
今回学んだことを踏まえて、楕円チェーンリングの装着を考えてみてはいかがでしょうか。
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