「そもそもプーリーってなに?」
「ビッグプーリーを装着すると効果はあるの?」
「おすすめのビッグプーリーを教えて!」
ビッグプーリーについて疑問をお持ちの方も多いはずです。
”プーリー”というロードバイクに付属している部品を大きくしただけの”ビッグプーリー”。
しかし、プーリーを大型化することによって快適に走れるだけでなく、走行性能が上がることによってスピードアップにも繋がるのです!
今回は、ビッグプーリーとはなんなのか、そしてビッグプーリーの効果やメリットについてお伝えしていきます!
あなたも、ビッグプーリーに変えて快適なロードバイクライフを送りましょう!
目次
1.そもそも”プーリー”とはなんなのか?

プーリー(Pulley)とは、日本語で”滑車”という意味があります。
ベルトやロープなどを掛けて動力を伝達したり、力の伝達方向を変えるときに使用します。
そんなプーリーは、ロードバイクのどの部分を指すのでしょうか?
ロードバイクにおける”プーリー”とは、リアディレイラー部分に付いている”歯車(滑車)”のことを指します。
一般的にプーリーはロードバイクに”2つ”付いており、それぞれに役割があり名前が付いています。
- ガイドプーリー
- テンションプーリー
この2つのプーリーが回転することによってロードバイクは動くことができるのです!
ガイドプーリーとテンションプーリー、それぞれの役割を見ていきましょう!
①ガイドプーリー
ガイドプーリーとは、スプロケット(ギア)に近い方のプーリー(歯車)のことを言います。
横から見て、上側に付いている歯車です。
ガイドプーリーの役割は、ギアを変速させること。
ロードバイクのハンドル部分のシフターを操作することによって、ワイヤーが伸びたり縮んだりします。
そのワイヤーからの指示をリアディレイラーが感知し、伝達されてガイドプーリーが左右に動きます。
そうすることによってギアからチェーンが外れ、次のギアへチェーンをかけ替えます。
しかし、ロードバイクで走行している以上、チェーンの張り具合は一定にしておかなければなりませんよね。
そこで、活躍するのがもう1つのテンションプーリーなのです。
②テンションプーリー
テンションプーリーとは、スプロケット(ギア)から遠い方のプーリー(歯車)のことを言います。
横から見て、下側に付いている歯車です。
テンションプーリーの役割は、チェーンの張りを一定に保つこと。
ガイドプーリーが左右に動き、チェーンが次のギアに移り動きます。
もちろん、スプロケット(ギア)の大きさはそれぞれ違いますので、チェーンの張り具合は変わりますよね。
そこで、テンションプーリーが張り具合を一定に保つために動いてくれます。
ギアを変える”ガイドプーリー”、チェーンの張りを保つ”テンションプーリー”この2つが存在するからこそ、ロードバイクは円滑に走れているのです!
2.プーリーを大きくしたビッグプーリーとは?
ビッグプーリーとは、プーリーを大型化したもの。
”ガイドプーリー”と”テンションプーリー”について解説してきましたが、これら2つを合わせてプーリーと呼びます。
この2つの”プーリー”を大きくしたものが”ビッグプーリー”なのです!
ビッグプーリーを日本語に直すと、”大きい歯車”。
その名の通り、リアディレイラー部分の歯車を大きくしたものをビッグプーリーと言います。
では、プーリーを大きくするとどうなるのでしょうか?
ビッグプーリーにするとどんな効果があるのかを解説していきます。
3.ビッグプーリーの効果とメリットとは?

ビッグプーリーの最大のメリットは、回転数が減ることによるベアリングの摩擦抵抗の減少です。
ビッグプーリーは、一般的なプーリーよりも一回り大きいです。
そのため、一般的なプーリーよりもゆっくりと回転します。
その結果、回転するために起こるプーリーのベアリングの摩擦は少なくなり、スピードアップに繋がるということです。
もう一つのメリットは、チェーンの緩やかなカーブによる摩擦抵抗の減少です。
大きいプーリーを使用することによって、”ガイドプーリー”と”テンションプーリー”間のS字カーブが緩やかになります。
そうすることによって、チェーンの折れ曲がりが最小限に抑えられ、抵抗が減るということです。
ロードバイクで走行中、チェーンは数え切れないほどの回数を行き来しますので、少しの抵抗削減でもスピードに直結するのです!
これらの通り、ビッグプーリーにするとプーリーやチェーンの摩擦抵抗を削減することができるのです!
- プーリーの回転数が減少したため、ベアリングの摩擦抵抗が減少する
- 2種類のプーリーを通るチェーンのカーブが緩やかになるため、チェーンの摩擦抵抗が減少する
4.おすすめのビッグプーリー3選
ビッグプーリーの効果とメリットをお伝えしてきました。
ビッグプーリーにはさまざまなメーカーがあり、大きさも違います。
自分のロードバイクのディレイラーに対応しているかも注目すべき点ですので、一つ一つどれに対応しているかも丁寧に解説していきます!
おすすめのビッグプーリー3選を見ていきましょう!
1.RIDEA(リデア)「RD1-T35C」
ロードバイクのさまざまな部品において人気の「RIDEA(リデア)」。
「RD1-T35C」は、上のガイドプーリーが13T(歯数13)、下のテンションプーリーが15T(歯数15)のビッグプーリーです。
ベアリング素材は、高機能な”セラミック”。
ねじれなどの変形に強い下三角形のケージデザインで、高い強度で大型プーリーを保持しています。
「RD1-T35C」は、高性能ベアリングを使用しているため、更なるスピードアップを望めます。
また、”X-Teeth”プーリーを採用しており、プーリーの歯の厚みを交互に変えることでチェーンの組み合わせを滑らかにし、ブレを大幅に低減させています!
SHIMANO:DURA-ACE 7900/9000/9070
ULTEGRA 6700/6800/6870
プーリー歯数 | 13T/15T |
枠素材 | アルミニウム |
ベアリング素材 | セラミック |
プーリー素材 | アルミニウム |
重量 | 67g |
2.RIDEA(リデア)「RD2-T35C」
先ほど紹介した「RD1-T35C」と対応ディレイラーが違うだけです。
「RD2-T35C」は、「RD1-T35」と同じく、上のガイドプーリーが13T(歯数13)、下のテンションプーリーが15T(歯数15)のビッグプーリーです。
「RD1-T35C」は、対応ディレイラーがDURA-ACE・ULTEGRAなのに対して、
「RD2-T35C」は、対応ディレイラーが105・Tiagraになります。
SHIMANO:105 5700/5800
Tiagra 4600/4700
プーリー歯数 | 13T/15T |
枠素材 | アルミニウム |
ベアリング素材 | セラミック |
プーリー素材 | アルミニウム |
重量 | 67g |
3.TNI(ティーエヌアイ)「Speed Pulley(スピード プーリー)11T/15T」
こちらもロードバイクの備品や装備でお馴染みのTNI(ティーエヌアイ)。
「Speed Pulley(スピード プーリー)11T/15T」は、上のガイドプーリーが11T(歯数11)、下のテンションプーリーが15T(歯数15)のビッグプーリーです。
ベアリング素材は、高機能な”セラミック”。
アルミ製ながら肉抜きによって重量を抑えている「Speed Pulley(スピード プーリー)11T/15T」は、重さ約69gです。
SHIMANO:DURA-ACE 9000/9070
ULTEGRA 6800/6870
プーリー歯数 | 11T/15T |
枠素材 | アルミニウム |
ベアリング素材 | セラミック |
プーリー素材 | アルミニウム |
重量 | 69g |
5.まとめ
今回は、ビッグプーリーとはなにか、ビッグプーリーの効果とメリットについてお伝えしてきました。
ロードバイクは、少しの抵抗でも大きく差として表れてきます。
ビッグプーリーに変えて、プーリーとチェーンの抵抗を削減し、快適なロードバイクライフを送りましょう!
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